2024年7月のサンクス・ケーキ「杏」

 

毎月10日にお届けしている「サンクス・ケーキ」。

この日のためだけに開発された特別なケーキを、皆さまへの感謝の気持ちを込めておつくりします。

7月は長野県やまさ農園さんから届く杏子を主役に、ベテランパティシエ松田が仕立てます。

杏は、そのまま食べられる品種もありますが、酸味が強く、ジャムやコンポート、ドライフルーツなどに加工されることが多い果実です。お菓子づくりにおいて、この酸味が味わいのアクセントになります。

収穫時期の短い貴重な杏を、長野県長野市のやまさ農園さんよりお送りいただきます。やまさ農園さんでは、除草剤・科学肥料は使わず、さらに必要以上の農薬も使わずに育てた果物を、食べるのに適したちょうどよい時期に収穫することにこだわり、様々な果物を栽培されています。

杏の果肉を少しお砂糖と絡めたり、ピューレにしたりして、ケーキに仕立てます。

 
杏とアーモンド
杏の色鮮やかなオレンジ色が映える白いムース。生クリームをしっかりと立てて、ムースをおつくりしますが、そこに合せるのは、なんと“マジパン”。マジパンは、クリスマス時期のシュトーレンなどに使われることが多い、アーモンドとお砂糖などをすり合わせた生地です。アーモンドの風味がよく、生クリームと合せてムースに仕立てると程よく濃厚な味わいに仕上がります。

杏とアーモンドは、どちらもバラ科サクラ属の樹から採れる果実と種子。近縁種だからこそ相性が良く、特有の芳香が広がります。

 
夏らしいサンクス・ケーキ
アーモンドを使い焼き上げた生地の上に、杏の果肉とピューレを使ったきゅっとした酸味のあるジュレをアーモンド風味のマジパンのムースで包み重ねました。滑らかな舌触りのムースが溶け、クリーミーな味わいの中から杏のさわやかな香りが広がり、風味豊かな生地のおいしさをお楽しみいただけます。甘みと酸味のバランスが良く、暑い季節にもお召し上がりいただきやすい仕上がりとなりました。

この時期だけの味わいをどうぞお楽しみくださいませ。

 

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