2025年11月のサンクスケーキ「秋の恵みタルト」

毎月10日はラ・テール洋菓子店のサンクス・ケーキの日

ラ・テール洋菓子店の開店記念日は1998年5月。その初心を忘れないために、毎月10日をお客様感謝の日(サンクス・デー)として、その日にしか出ない「サンクス・ケーキ」を毎月一品開発し、ご予約のお客さまにだけにお渡ししています。この日だけのケーキですが、素材の産地を厳選し、通常のお菓子と同じように開発、準備をしてでき上がったものをご用意。数量も限定させていただいています。 サンクス・ケーキには毎年、年間を通じてのテーマがあります。たとえば、「ロールケーキ」の年もありましたし、「チョコレート」「シュー生地」がテーマの年もありました。

2025年サンクス・ケーキのテーマは「テロワール」。
2023年、2024年のテーマであった「あるがまま」をさらに深めて、農作物が実る土地の土壌や気候などにも注目し、農家さんとの出会いや繋がりを大切にして、素材を生かしたサンクス・ケーキをおつくりしたく、このテーマにしました。

11月は、西洋梨の王様、「グランドチャンピオン」をまるごと使った秋のタルトです!

ぽってり、かわいい!洋梨に栗、アーモンドにカスター…芳醇な秋をお楽しみください!

 

長野県塩尻市の塩原農園さんから届く西洋梨「グランドチャンピオン」

今回のサンクス・ケーキは、パティシエの川野が西洋梨「グランドチャンピオン」をまるごと使ったタルトをおつくりします。

長野県塩尻市は日照時間が長く、朝晩の寒暖差があることから甘くみずみずしい西洋梨が実ります。

グランドチャンピオンは、1943年にアメリカで品種登録をされた西洋梨で、濃厚な味わいと芳醇な香りが特徴。西洋梨には、「ラ・フランス」や「レ・ルクチェ」など多くの品種があり、中でもグランドチャンピオンは、栽培される農家さんが少なく、希少な品種です。

塩原農園さんで収穫される、グランドチャンピオンの中から大き目な果実を選定していただき、送っていただきます。


西洋梨のおいしさをぎゅっと凝縮しました

西洋梨は、通常、追熟(収穫後にある一定期間寝かせて成熟させる方法)をさせて完熟の状態を待ちます。

今回のサンクス・ケーキでは、完熟の一歩手前でコンポートをつくり始めます。

オーガニックシュガーや白ワインを使ったシロップで真空調理。こうすることで、果肉の食感を残しつつ、香りや果汁を果肉に閉じ込め、食べた瞬間にふわっとお口の中でおいしさが広がる仕上がりになります。


秋らしいタルト仕立てのサンクス・ケーキです

西洋梨が主役のサンクス・ケーキですが、タルトやクリームにもこだわりました。

タルトの底となるサブレ生地には、秋らしくほんのりシナモンを効かせて、中には、熊本県産の栗とダマンド生地を入れて、焼き上げました。

ダマンド生地は、バター、砂糖、卵、アーモンドパウダーを同量配合するレシピが基本ですが、アーモンドペーストも合せることで、西洋梨と相性の良いアーモンドの風味が豊かでリッチな味わいに仕立てました。

また、栗を加えることで、やさしい甘さと秋らしいほっこりとした味わいに。

西洋梨の中心には、ひと手間加えたカスタードクリームを詰めました。カスタードクリームは、焦がさぬよう丁寧に火を入れ、さらにじっくりと煮詰めることで、卵の風味が一層際立つ、濃厚な味わいに炊き上げました。

西洋梨のコンポートとタルト生地、それぞれの食感と甘みが、このカスタードとやわらかく調和します。

芳醇な香り、とろっととろけるような食感、甘く滴る果汁の西洋梨。秋の恵みをお楽しみください。


(開発担当:川野 浩司)

 

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