11月の終わり頃からクリスマまでの間に飾られる伝統菓子ヘキセンハウス。
直訳すると Hexen=魔女 haus=家で、童話「ヘンゼルとグレーテル」に出てくるお菓子の家のことを指します。
スパイス香るクッキー生地で小屋を建て、アイシングやジンジャークッキーなどでデコレーションを施すお菓子の家。ヘクセンハウスとか、レープクーヒェンハウス、ジンジャーハウスなどと呼ばれることもあるのだとか。
お菓子の家なんて一年中あっても楽しいものですが、クリスマスに飾られる理由には諸説あり。
例えば、ジンジャー(生姜)やスパイス(シナモン、クローブ、ナツメグ)をたっぷり使うので、身体を暖める=寒い時期の健康を祈るの意味を込めたとか。シナモン、クローブ、ナツメグはキリスト生誕のお祝いに駆けつけた東方の三博士が贈った乳香、没薬、黄金をそれぞれ象徴することもあり、クリスマスのイメージがついたと言われています。
東方の三博士(Magi)には聞き覚えなくても、メルキオール(Melchior)、バルタザール(Balthasar)、カスパール(Casper)と聞くと、動画好きな方や、漫画好きの方は聞いたことありそうな感じです。
はたまた、欧米でクリスマスから年末にかけて公演されるオペラ「ヘンゼルとグレーテル」にあやかって、この時期にお菓子の家が飾られるようになったとかいう説も。
ラ・テールのヘキセンハウスは中にフランボワーズメレンゲが隠れています。飾って楽しんでいただいた後、ジンジャーブレッドはコーヒーやミルクに浸して召し上がっていただけます。
子どもの頃に憧れたお菓子の家を、クリスマスを待つ楽しみとして飾ってみませんか。